私の理性Ⅱ

結構前の文の続きです。
Ⅰはこちら⇒http://d.hatena.ne.jp/juerucj/20120414/1334397717




さて、ストレスとは具体的に
何なのでしょうか。
どういった物なのでしょうか。


ストレスにもいろいろなパターンがあると思いますが、
私が思うに一番多いのは
精神的に、なんかしらの悩み(その悩みがストレスな事も)が
あり、それを誰かに打ち明けられないという苦しみ、
もどかしさが殆どを占めているのではないでしょうか。



特に、思春期の子供達は体や心の急成長も伴って、
殆どの子が今の自分、今の世界に戸惑っています。
そんな時、そばにいてくれる理解者がいなければ
どうでしょうか。



不安な気持ち、辛い気持ちのはけ口は見つからず。
それが出来ないイライラとした感情が、また新たなストレスを
積もらせていくのです。




彼らは、ストレスの発散方はいくつかは自分で
見つけるでしょう。
一番いいのは、信頼できる大人、家族や親友に
ゆっくりと話したり、思いきり泣いたりする事です。
涙は、いいんですよ。
私は、家族と喧嘩をしたり、外で嫌なことがあった時は、
母は私を優しく抱きしめ、私はその腕の中で
悲しい気持ちを泣き叫んで吐き出すんです。
どんな時も暖かい家族がいてくれることほど幸せな
ことはあるでしょうか・・・


このほかにも、物に当たるとか、
気分転換をするなど、他の方法はあるでしょう。
しかし、私は・・・この、人に話す以外の
ストレス発散の方法は、とても孤独なやり方・・・と
思います。あくまで個人の意見ですが。




最近は、社会の大きな変化もあり
親は働いて家を養わなければいけません。
そのため、子供と触れ合う時間は昔と比べて
大幅に減ってきていると思います。



この文章を読んでいるお父さん・お母さん。
子供は家族に話したい、構って欲しいのに忙しかったり
してなかなか答えてあげられない時はありませんか。
愛しい我が子に沢山愛情を注いであげたい、
沢山話してあげたいという気持ちがありつつも、仕事で
家をささえていくのが精一杯。
この他にも子供に構って上げられないという理由はいろいろ
あります。



そうです、最近の子供に一番欠いているのは
両親・家族との時間。食卓などで話すだけでなく、
そこで親しみを感じるような暖かい時間が足りないのです。
おまけに、思春期で不安定な気持ちの子供達は
そのせいで親から「愛されていない」「自分たちなんて生まれなければよかったんだ」なんて考えに走ってしまうパターンが
とても多いです。


最近の子供が親に対する言葉遣いをご存知ですか。
「うざい」「黙れ」「うっとおしい」


これらの酷い言葉を大事な両親に平気で吐くのです。
こんなことはあってはなりません。
絶対にいけません。
しかし、問題はそこだけではないのです。



お父さん。お母さん。怒らないんです。
それが今の時期、普通だという考えがとても増えています。
私のお母さんは、私がムキになって暴言を吐くとそこで
きっちりと、はっきりと。叱ってくれるんです。
「皆親にいやみ言ってるのに。私なんてまだ易しい方だよ!」
そう思っていたころもありました。
ですが、次第に親に対する暴言の重みが分かってきたのです。


むやみに父母を尊敬しろ、といっているわけではありません。
しかし、自分の育てた大事な子が自分に向かって
悪い言葉を投げつけてきたらお父さん、お母さんは
どんな気持ちなのか考えたことはありませんか。


表には出さないとしても、とても辛く、悲しんでいると
思います。いいえ、そうなんです。



だんだん家族から遠ざかっていく子供達。
反感的な気持ちを抱き、むしろつるんでいる偽りの「友達」
と行動することが多くなったり、どんどんストレスが
溜まって生きます。



そんな中で、芸術的な才能のある子供達は、
そのストレスをぶちまける方法を見つけたのです。


病んだイラストを描く、または、激しい音楽を作る。
その手っ取り早い手段となったのは、自作でどんな曲でも
作れる、VOCALOID だったわけです。


子供達は本能のままに
激しい思いを曲にぶつけて、本能のままに狂った音楽を作り、
本能のままに汚い歌詞を埋め込んでいくのです。
子供だけではありません。
十代の子から大人まで。
同じ思いで曲を作っていくのです。




そこでは、「理性」なんてものは到底働かないんです。




〜Ⅲへ続く〜