6年生の皆へ

よく小学5,6年生の子供達は低学年の子にちょっかいをだしたり、
からかったりしています。
なぜそんなことが平気でできるのでしょうか?
低学年の子は、明らかに嫌がっています。
でも、やめてということがなかなかできないのです。
前の記事でも言ったように、いじめにあった子供のほとんどが
大人などに打ち明けず、ずっと一人で抱え込んでいるのです。
まして低学年の子は、先生に言ったら「チクった」とか「告げ口した」とかで
いっそう苛められるのではないかと、心配なのではないでしょうか?
昔、私の学校の先生はこういっていました。
「いじめられたり、いやなことをされてもそれを先生に言うのは、告げ口でも
 チクりでもありません もしそんなことをされたときには、素直に先生に
 話すのが一番です」
私はこの先生を今でもすごく尊敬しています。
素直に大人に相談すること。
低学年の子供達は、そういう手段を知らないのです。
だからこそ、とても優しい先生や親がそばにいるにもかかわらず、
苛められるのを恐れて、一人で抱え込んでしまうのではないでしょうか。
低学年だけではなく、幅広い年代の人たちだってそうだと思います。
そんなとき、やはり大事なのは身近にいる人が見守ってくれることが
大事なのではないでしょうか?
そして小学校、高学年の子は、年下の子を守ってあげる。
低学年の子のかわりに、先生に相談するとか、高学年の人ならできるはずです。
そして、それは低学年の子供達にも影響が出ます。
小さな子の立派な見本、大きなお兄さんお姉さん達。
それが、上の学年からしたの学年へと繋がっていって、
学校の伝統になると思います。
低学年の子の面倒を見るだけではなく、挨拶、掃除などの
ことを進んでできる高学年がいる学校は、それはそれはすばらしい場所だと
私は思います。